記事1

<質 問>

「英会話をマスターしたいと思っています。何から始めれば良いのでしょうか?」


<回 答>

一般的に、言語の4技能と呼ばれるのは、
1.聞く、2.話す、3.読む、4.書く
と言われています。

英会話は、1.聞く、2.話す
で成り立っていますが、英語力のバックボーンとして
3.読む、4.書く
プラス
5.単語力、6.文法力
も必要だと考えています。

ここで、まず何から始めれば良いのかというと、
やはり、1.聞く
からが良いと思います。

学校で英語を習ったように、3.読む、4.書く
から始めてしまうと、正しい発音が身に付きません。
文字からではなく、音の学習から始めましょう。

教材は、何か自分の興味のある題材を選んでください。
(映画のセリフ、旅行の英会話、ニュース、時事問題など)
興味がないものは、聞き続けるのがかなりきついですし、続かない事が多いです。

媒体は、カセットテープ、CD、DVD、MP3など何でも構いません。
市販の物がたくさん出回っています。
できれば、スクリプト(録音されている文章のテキスト)がついている物が良いです。
ただし、聞く前に読まないでください。

長さは、30分以内の物を選んでください。
これを繰り返し聞きます。
ただし、聞くために特別な時間を取る必要はなく、
日常の隙間時間を使います。

社会人や学生ならば、
通勤時間、ランチタイム(1人の場合)、その他移動時間や待ち時間等

主婦ならば、
家事の時間等です。

自分で選んだ教材を
カセットテープならば、ウォークマンで、
CDならば、CDウォークマンやPCに取り込んでiPhoneなどで、
MDならば、MDウォークマンで、
MP3ならば、iPhoneやボイスレコーダーなどで、
何度も繰り返し聞きます。

最初は、何を言っているか全然わからないと思いますが、我慢して聞き続けてください。
すると、個人差はありますが、次第に何を言っているのかがわかるようになってきます。
ただし、聞こえてくるのは、文頭から順番ではなく、ジズソーパズルのように
バラバラに聞こえてきますので、この点を認識しておいてください。

例えば、
「This is a pen.」という文章があったとして、
最初に、「This」が聞こえ、
次に、「This is」が聞こえ、
その次に、「This is a」が聞こえ、
最後に、「This is a pen.」が聞こえる。
とはなりません。

実際は(もちろん順番は個人差がありますが、ひとつの例として)
最初に、「pen」が聞こえ、
次に、「is -- pen」が聞こえ、
その次に、「is a pen」が聞こえ、
最後に、「This is a pen.」が聞こえる。
という感じです。

このような現象が各文について起こります。
そして次第に、全文が聞き取れるようになります。
それまで、繰り返し聞いてください。
ここで、キーとなるのが先程述べた、興味がある内容である事です。
全て、聞き取れたら次の教材に進んでください。
スクリプトは、次の教材に進む前に確認のため読んでも構いませんし、
どうしても聞き取れない部分があった場合、見ても構いません。
いずれにしても、かなり聞き込んだ後に見てください。
これを、先程お伝えした隙間時間を利用して聞き続けるだけで
かなりのリスニング能力が身に付きます。
英会話をこれからマスターしようと考えている方は、
まず第1歩目として、取り組んでみてください。
最初は、自宅と駅の往復だけや、洗濯物を干す間だけでも構いません。
とにかく手軽に始めてください。